クリエイターさんに多い悩みが「儲かってくると国民健康保険が高くなる！」です。
そこで話題の上るのが文美国保こと『文芸美術国民健康保険』
ここでは文美国保の加入の仕方と保険料について簡単に説明します。

文美国保の保険料は
組合員1名あたり　月額　24,800円　（令和5年度の保険料）
家族会員1名あたり　月額　14,800円　
（どちらも40歳以上であれば1名あたり＋介護保険料の5,200円）

40歳未満でおひとり様ならば、年額297,600円の定額です。
（ちなみに家族が1名増えると＋177,600円なので、総額475,200円）

加入資格は日本イラストレーション協会や日本漫画家協会などといった組合加盟団体の会員になること。これらの団体の会員になるには、団体によって審査が異なりますが確定申告書の控えや作品の提示、場合によっては会員の紹介なども必要となります。CSTaxが賛助会員の日本ネットクリエイター協会の場合、入会時に10,000円、年会費として24,000円ほど掛かります。加入団体でコスト安なのはマンガジャパン。入会金無料で年会費2万円はクリエイター関連の団体では最安です。

つまり文美国保だと、いくら稼ごうが総額で年32万円くらい！（40歳未満のおひとり様の場合）
文美国保の詳細はＨＰでご確認ください。http://www.bunbi.com/index.html
加盟団体もこちらのＨＰでご確認いただけます。

これに対してお住まいの市町村の国民健康保険は前年の所得（売上ではないです。売上から経費を引いた金額）に対して掛かるので、年によって保険料が異なります。
市町村によっても保険料率が違うので、詳しくはお住まいの市町村の窓口で確認していただいた方がいいのですが、40歳未満のおひとり様ならおおよそ所得（申告書の⑫の数字）が330万円を超えると文美国保の方が安い！ようです。

ただし、文美国保もここ数年保険料が上がりつつあります。令和5年は前年と比べて一気に4.4万円ほど上がりました（もちろん市町村国保も上がる場合があります）。家族構成によっては一概に「文美国保が絶対お得」とはいえませんので、自分の申告内容や家族構成を鑑みて検討いただくのがいいと思います。

ちなみに法人化した場合、年金は強制的に厚生年金になりますが、健康保険だけ文美国保に加入し続けることは可能ですのでご安心を！（社保と比較して安い方を選択できます）